表示と選択

Builcule では,分子の編集を目的としていくつかの表示様式を実装しています.
これらは,下記の機能の組み合わせです.

目次(ページ内リンク)


基本的な表示様式
重ね書き
ピックによる分子/アミノ酸の選択
選択した分子/アミノ酸の表示
近傍原子の検知

基本的な表示様式

セリンを例にして,Builcule での基本的な表示様式を紹介します.
Builcule では,原子を球で,共有結合をシリンダまたは針金で表現しています.
いろいろな表示オプションは,これらのサイズや色を変更することにより実現しています.
スケールは全ての様式で同じです.

棒球

棒球様式で表示したセリン

メニュー:[表示と選択(V)]-[棒球(B)]
ユニット内の全ての分子を棒球モデルで表示します.
水素原子の半径を 0.35Å,その他の原子の半径を 0.5Å,共有結合の半径を 0.15Å としています.

空間充填

空間充填様式で表示したセリン

メニュー:[表示と選択(V)]-[空間充填(S)]
ユニット内の全ての原子を球で表示します.
空間充填様式では,原子の半径をファンデルワールス半径としています.
なお,ファンデルワールス半径が不明(私が調べられなかったの意)の場合は 0.6Å としています.

針金

針金様式で表示したセリン

メニュー:[表示と選択(V)]-[針金(W)]
ユニット内の全ての分子を針金で表示します.

ユニット 0 またはユニット 1,および ユニット 2 で分子が作成されている場合は,針金の色は黒にしています.
ユニット 2 で,ユニット 0 とユニット 1 を同時に表示する場合は,ユニット 0 の分子を赤色でユニット 1 の分子を青色で表示ます.


重ね書き

シクロヘキサンとメタンを重ね書き

ユニット 0 と ユニット 1 で作成した分子の大きさを比較するための機能です.
重ね書き用のウィンドウを表示して,ユニット 0 と 1 を針金様式で重ね書きします.ユニット 0 が 赤色,1 が青色です.

重ね書きウィンドウ上でマウスの左ボタンを押してドラッグすると,両ユニットの分子が描画領域の中心を原点として回転します.
この回転により,メインウィンドウで作成した分子も回転します.

デフォルトの視点は,ユニット 1 の視点としています.
ユニット 0 の視点にするには,[表示(V)]-[視点を変更(C)] を実行してください.
もう一度実行するとユニット 1 の視点に変更します.


ピックによる分子/アミノ酸の選択

ピックした原子がどの分子またはアミノ酸に属するのかを調べる機能です.
結果は,分子エディタまたはアミノ酸エディタを反転表示して示します.
ここでは,ピックした原子が属する分子を調べてみます.

ピック

ピック

モデル系としてメタンとエタンを作成しました.
メタンの炭素原子をピックしました.

分子の選択

分子の選択を実行

画像は,[選択(S)]-[ピックした原子が属する分子を選択] を実行した後のようすです.
分子エディタの「分子 0」が反転表示しています.
メタンが属する分子は「分子 0」ということです.


選択した分子/アミノ酸の表示

選択した分子を空間充填で表示

分子またはアミノ酸を,選択/非選択によって描き分ける様式です.
選択した分子またはアミノ酸を,棒球または空間充填様式で,他は針金様式で描画します.
画像は,分子を選択し, [表示(V)]-[選択した分子を空間充填で] を実行した後のようすです.

操作
  1. 目的とする分子を分子エディタで選択
  2. メニュー:[表示(V)]-[選択した分子を空間充填で]を実行
内部での処理
  1. 分子ごとに,その分子やアミノ酸に属する原子をインデックス化しておく
  2. ユニットを針金様式で描画し,選択された分子またはアミノ酸を空間充填または棒球で上書きする

近傍原子の検知

メニュー

例えば,タンパク質サブユニットの相互作用や,薬物とタンパク質の相互作用を解析したり,改変したりすることを目的とする機能です.
以下の 3 種類のメニューコマンドを作成しました.

ここでは,ピックした原子近傍の原子を検知してみます.

原子をピック

原子をピック

図のようなモデル系を作成し,メタンの炭素原子を 1 個ピックしました.

距離の指定

距離の指定

[選択(S)]-[ピックした原子の近傍原子を検知] を実行すると,範囲の指定を求めるダイアログボックスが表示されます.

確認

距離の指

希望の数値を入力して [OK] ボタンをクリックすると検知が実行され,条件に当てはまる原子が球で,他は針金で表示されます.
球で表示されている原子をピックして,[選択(S)]-[ピックした原子が属する***] を実行して,分子エディタやアミノ酸エディタで選択可能です.