Builcule マニュアル

フリーの分子モデリングソフト Builcule のマニュアルページです.低分子有機化合物からタンパク質までシームレスに編集できることを目指して開発しています.元素素や共有結合の編集からタンパク質の重ね合わせやホモロジーモデリングなど種々の機能を有します.
このページでは Builcule の機能を,メニューバーやツールボっクスの構成に沿って紹介しています.


メインウィンドウの構成

Builcule メインウィンドウの構成
図 1 Builcule メインウィンドウの構成

図 1 は,使用中のメインウィンドウです.
文書を書く都合上,いくつかのパーツに独自の名前をつけて区別しています.

これらの GUI オブジェクトとマウス操作を連携させて分子の編集をおこないます.

メニューバー

ファイル(_F)

編集(_E)

表示(_V)

選択(_S)

実験

水平ツールバー

水平ツールバー
図 2 水平ツールバー

垂直ツールバー

垂直ツールバー
図 3 垂直ツールバー

ユニットセレクタ

ユニットセレクタ
図 4 ユニットセレクタ

Builcule では,3 個の「ユニット」を独立して操作できます.それらをユニット 0,1,および 2 と名付けています.
ユニットとは複数の分子を含む独立した系とお考えください.この命名は,タンパク質の術語であるサブユニットとの整合性を保つためのものです.
ユニットは,ユニット切り替え用ラジオボタン:ユニット 0,1,および 2 で変更できます.

各ユニットは同等ではなく,ユニット 0 およびユニット 1 と,ユニット 2 とのあいだには違いがあります.
ユニット 0 とユニット 1 では,それぞれ 1 ファイルを開くことができます.
ユニット 2 では,ファイルを開くことはできませんが,マージ機能やホモロジーモデリング機能の場となります.

またユニット 2 では,ユニット 2 で分子が作成されていない場合,ユニット 0 とユニット 1 をサブユニットとして扱います.
この場合,ユニット 0 の分子は青色で,ユニット 1 の分子は赤色で表示されます.

分子エディタ

分子エディタ
図 5 分子エディタ

分子エディタでは,分子単位での選択と編集をおこないます.
画像では,分子 1 が反転表示していますが,これは分子 1 が選択されていることを表します.
一般的なツリービューと同じく,Shift キーや Ctrl キーと連携して複数の分子を選択できます.
選択された分子は,分子単位での [コピー],[カット] や [ペースト] がおこなえます.

アミノ酸エディタ

アミノ酸エディタ
図 6 アミノ酸エディタ

アミノ酸エディタには,分子番号,ペプチド番号,配列番号,3 文字コードが表示されます.
アミノ酸単位での選択と編集が可能です.
分子ディタと同じく,Shift キーや Ctrl キーと連携して複数の分子を選択できます.
アミノ酸エディタには,以下のパーツを配置しました.


マウス操作

ピック

ピック
図 7 ピック

原子をクリックすると,色が赤紫に変わります.この操作をピックと称します.
ピックされた原子は指定された状態となり,それに基づいて,メニューやツールにある種々の操作がおこなえます.
画像は,Gly-Gly の α 炭素をピックしたところです.

ピック操作でマウスボタンを押している間は,その原子の情報がポップアップウィンドウに表示されます.

  1. 元素
  2. 分子番号:Builcule が検知した何番目の分子かということ
  3. ペプチド番号:Builcule が検知した何番目のペプチドかということ(ペプチドのみ)
  4. 配列番号:ペプチド中のアミノ酸の番号(ペプチドのみ)
  5. アミノ酸コード(ペプチドのみ)
  6. 表示記号:PDF 形式で,原子に与えられる記号(ペプチドのみ)
  7. シリアル番号:開発用の,原子を区別するための整数

ピックされた原子をクリックすると,原子の色が赤紫から元の色に戻ります.これは,ピックが解除されたことを意味します.
また,水平ツールバーの[ピックを解除] ボタンピックを解除をクリックすると,全てのピックが解除されます.

ユニットの回転

デフォルトの操作では,マウスの左ボタンを押してドラッグすると,ユニット全体(全分子)が描画領域の中心を原点として回転します

選択した分子の回転と移動

分子セレクタで分子を選択した状態で,水平ツールバーの [選択分子ごと] ボタン選択分子ごとをクリックしたときの動作は,以下のとおりです.

分子の一部分の回転と移動

距離や角度の測定と変更の機能を使ってください.

ズームと視点の移動

ズームや視点の移動は,キーボード + マウスでおこないます.
ズームは z キー + マウスホイールの回転,視点の移動は x キー + 右ドラッグです.

分子エディタやアミノ酸エディタを操作するとこの機能が使えなくなります.
対症療法として,ユニットセレクタでカレントユニットを選択してください(ユニット 0 を使っているなら,ユニット 0 のラジをボタンをクリック).